「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

みちのく一人旅 2010春


愛車(当時の)で訪ねたぼくのルーツと諸々

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都会の窮屈な道を抜け出し北へ向かう一本道を突き進む。
空は何度か、近くなったり離れたり。
見渡す景色が広く大きくなる頃には次第に米どころのナンバープレートのクルマ増えはじめ、
道は緩やかに険しさを増した。
小雪舞うみちのく路。






リアフォグランプにリアワイパー、
そしておそらくや電気系統の信頼性を強化されているであろうクルマ、
その車群にまぎれて未だ春遠い道を行く。
スタットレスに履き替えて出かけたが、山形道に雪はなく、
かろうじて囲み山肌が白いだけ。
トンネルを抜け長い下り坂を終えるとそこは、山形蔵王インターチェンジ。
この旅の第一目的地に降り立つ。






同じくGAZOOでブログを開設しているyappi様にリストアップしていただいた中から、
こちら、綾波さんへ入店。
ここで出くわしたのは知り合いの一人芝居をやっている役者のサイン。
急遽彼のスタッフに連絡を取れば、偶然にも仙台にいるらしい。
寄って行けといってくれたが、しかし先急ぐ旅。
またの機会にといって電話を切る。






オーダーはハンバーグセット。
蕎麦屋だがハンバーグ。
ネットで調べるとここのハンバーグは逸品らしい。
赤い紅花入りの蕎麦も楽しめる内容だからと、これに。
うちの近所のハンバーグ屋さんより10倍うまかった。
ジューシーでボリュームもあり、ソースも良く合っている。
炊き込みご飯がまたいい。
旅半ばにのど潤し清めてくれた思いのする蕎麦はもちろん絶品。
yappi様、情報ありがとうございました。






山形市内を見下ろす丘で一枚。
山形を離れ横浜で身を立てた祖父(父方)にとって思い入れ深い土地。
僕が行くといつも雨が降る。



ここで給油。
横浜で旅先への土産を買うなどの外出含む横浜~山形間の燃費は13.8km/L。
そしてまた一路山形道を東北道に向かいひた走る。
急勾配にトンネルの連続。
現代のクルマは時速100キロの豪速で行くが、
いにしえの人はカンジキを履き凍える思いで峠を越えた。
峠越えの路を行くといつもそんなことが頭をよぎる。
この日、途中雨や積もらない程度の雪に見舞われつつ、
6:35横浜スタートで16:30、盛岡インターを降りる。



この旅の目的は先祖供養。
岩手の母方の祖父が昨年亡くなった時には仕事が忙しすぎて駆けつけられなかった。
しかし今やその任も解かれ自由の身とばかり、そそくさと旅支度をしたのだ。
この夜は突然の訪問にもかかわらず手厚い歓待を受ける。
20年ぶりになる伯父とも再会し酒を酌み交わす。
しかし酒に強かった伯父も今や年を取り、しばらくと持たずに寝込んでしまった。



翌日。



腰の曲がりもうろくも始まったばっちゃん(母の母)の話によれば、
日々することといったら毎朝の稲荷神社参りと散歩くらいであると、
延々繰り返していうものだから、今朝は付き合うことにした。
5:00起床、吐く息白く昨晩の雪も残り路面凍結。
隣の家の火事の話(大昔)を聞きながら10分のところを30分かけていく。






狐をまつってある古い小さな神社。
雪のときは奥まで入ると出てこれなくなるから道路脇で手を合わせるという。
ばっちゃんの大事な日課のひとつである。



そして毎朝キチッキチッと時間通りに用意されるこの家の朝食ののち、
伯父の運転するティーダ・ラティオ15Mのサファイアブラックで墓参りに。
今年は4月に入ってもまだ雪が降ることも多く、冬タイアを換えられないという。






昼食は小岩井農場で名物、ジンギスカン。
昔は南部鉄器の物々しい兜型鉄板だったがいまや普通の鉄板(に見える)。
たれも以前は二種類あったが今回は一種類になっていた。






この日、時間余る。
時刻表を見れば電車がもうすぐ来る。
ここで"乗り鉄"を満喫することにした。






京浜地区でも湘南新宿ラインや東海道線E231に見られるドアスイッチ。
しかし実際に運用されるのは寒冷地のみでまず首都圏では使われない。
だから、今回はじめてのドアスイッチ体験。
スイッチ押して開けて乗った。いつもどおりに座って発車を待つ。
しかしドア近くのお姉さん、ムッとして「閉」ボタン押下。
「開けたら閉める」は、便所の扉と同じ鉄則。
初体験にはこういうことも付き物。
鉄専ではないのでお許しを。






電動車が先頭車である。
京浜急行みたい。
しかも田沢湖線は秋田新幹線の一部であり、標準軌(レールとレールの幅が新幹線規格)。
標準軌で先頭電動車、ますます京浜急行。
しかし音を聞くと、先ごろ退役した京浜東北の209系に近い。



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田沢湖駅停車中の701系5000番台、標準軌仕様。
途中、大地沢信号場、志度内信号場と、二箇所の退避施設で対抗列車をやりすごす。
停車時に車内アナウンスされるが、
車内アナウンスに「信号場」という言葉が出てきたのも初体験だ。
雫石駅でも秋田新幹線を待ち合わせたため15分停車するなど、
着いたらすぐ下ろして乗せて走り出す首都圏の「お荷物お体お引きください」状態とは大違い。
時間がかなりゆっくり流れている。
しかし走り出せば思いのほかに飛ばす。
山間部の急勾配に曲がりくねった線形も、標準軌の安定性を生かしてか、
かなりの速度まで上昇した。






田沢湖で駅弁購入。






甘辛い鳥そぼろ丼、おいしゅうございました。
ちなみに、売店ではsuica使用可能。
でも改札では使えない。
すいません、知りませんでした。
記念に小岩井や田沢湖駅「券売機」でsuicaチャージして行こうと思っていたのに。



最終日。
やりのこしたこといくつか。
まずは...






風光明媚な土地ならばこそ、愛車も映える。
小岩井農場内にある一本桜。
まだ半月早かった。
曇っていたがこの場所に着いたらにわかに雲がかき分けられ、岩手富士現る。
きっとじっちゃんが見せてくれたに違いない。






牛さんと牛のマークのクルマ。






農場を貫く道はまだ雪化粧。






ここは岩手山を中腹まで上った網張のスキー場。
眼下に小岩井農場や雫石の町をみおろす。
しかしこの穏やかな空で40年前に痛ましい航空機事故があったのだ。
訓練飛行中の自衛隊機が全日空機に衝突。
旅客機は音速の壁を越え空中分解し墜落した。
助かった人はいなかったという。
僕は末端とはいえ先日まで空の仕事に携わった。
こうした事故や教訓のもとに現代の安全運行が成り立っていることは言うまでもない。
自動車でも電車でも、乗り物は便利だが、事故のリスクを伴い、
一度歯車が狂うと取り返しのつかないことになる、
そのことを、多くの航空機事故や列車事故、むろん自動車事故が教えてくれる。
それも小さからぬ代償を伴ってのことだ。



この事故の犠牲になられた方々を供養するための慰霊碑が雫石町にある。






本来は山を登ったところの慰霊碑までお参りしたかったが、
残雪に倒木など条件が悪く、今回は入り口で諦めた。
ちょっと残念。今回の旅の目的のひとつだった。






この画像で概要を理解していただけるだろう。
ウィキペディアへのリンクも設置しておきます。
伯父や叔母たちもこの事故の記憶を話してくれた。
航空機事故というと日航123便の事故が思い出されがちだが、
身近な場所にこうした大事故を目の当たりにした人があり、
直接話しを聞かせてもらえたのは貴重な経験だった。



さて、ここで給油。
山形から盛岡、そして盛岡、雫石を走り回った315キロの区間燃費は13.1km/L。
往きの東北道、宮城以北でペースアップしたこと、
小岩井から岩手山への山道を走ったことなど、思い当たるマイナス要素はある。
しかしそれでも13キロ台。
そしていよいよ帰路に。






東北道グルメその1。
金成PAの露店で売っていた「牛タン串」。
塩味絶妙でとても美味しかった。
おかわりしたかった。
★★★★★






東北道グルメその2。
菅生SAで買った「厚切り牛タンバーガー」。
といって、厚切り牛タンがベロンチョと挟まっているわけでなく、
ハンバーグにまぶされているだけ。
でもお味は牛タン。
味噌味のソースも合ってました。
★★★★






この日は雨でね。
北関東道を走ってみましたが、今や雨は本降りに。
道自体は走りやすく視界もよく、たぶんトバす人多いでしょうね。
でもわたしはエコラン。
なんせガソリンがギリギリ、でしたから。






常磐道友部で給油。
まぁ残量はギリギリってほどでもないんですが、心理的には、ねぇ。
ここまで盛岡からごらんの距離を走って34.51L給油し、
燃費は14.9km/L。
実はこれが、生涯最良値。
満タン法で17年前から測り始めてからの最良です。






今回は往きも帰りも山手トンネル経由でした。
今までは東北道に出るのに横浜から湾岸を使っていましたが、
混み具合を差し引いて、感覚的には6~7割くらいの時間で川口まで行ける気がします。
凝った作りになっていますが、便利にしてくれました。
大橋ジャンクションは巨大な地下駐車場のスロープのような感覚。
でも首都高は全般的にもう少し案内表示を手前から出してほしいです。
今度の出口は右か左かだけでも先々に知っておきたいものではありませんか?





...と、いうわけで。





2010春の駆け足みちのくツアー、無事終えて帰ってまいりました。
愛車MR2は終始好調でエンジンも軽快。
適度な緊張感と適度にラクをさせてくれるところがあって、長距離にも向く性質とわかる。
またどこかに走りに行きたくなった。
この旅に際し情報提供いただいたyappi様、JS様、他皆様のお力添えをいただきました。
御礼申し上げます。










前田恵祐


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