「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

Monthly Talk/01 Apr 2014



 寝床にラジオが絶えて久しかった。弟からもらったミニコンポが故障して、もともとCDが聞けなかったものがラジオもダメになりやたらと幅を取るオブジェと化した。オブジェは他にもある。BOSEの古いウエーブのラジカセもあって、これはどのソースも音が出ない。出るように治せるらしいから一応取ってある。ちゃんと音が出ればこれはじつにイイ音が聞ける。


 と、いうわけで、わが寝床は久しく"オーディオレス"状態だったのだが、ついこの間新しいのがやってきた。というか、新しくはなくて実家でホコリを被っていたヤツなのだが、一応ラジオは聞けるらしい。だからかっぱらってきた。SONYのCDラジカセ・・・というとタダモノでしかないと思うかもしれないが、デザインはかのジウジアーロ様。本木目の筐体にかなりカネのかかったウーハーを搭載した、そう、カンのいい貴方ならもうおわかり、「セレブリティ」である。


 いやぁ、実に奥行きのあるイイ音である。寝時のジェットストリームから流れてくるクラシックやジャズもじつに鷹揚と再現する。いい時代の製品だ。けれどもいかんせん、こいつ「も」ラジオだけである。ま、僕の場合寝床ではラジオしか聞かない。地震があってからラジオは手元に置くようにしている。ていうか、地震で電源もろともヤラれちまったらさしものセレブリティも歯が立たないし、だいいち最近は揺れても速報を流さなくなった。人間、「慣れ」とは恐ろしいものだと思う。これくらいの揺れだったら速報しなくていいやと、誰かが判断しているんだろうか。


 さてその「セレブリティ」、もうちゃんと治らないらしい。SONYサービスでもさじを投げるという。知り合いのオーディオおじさんに聞いても、ピックアップレンズを掃除するくらいしか出来ないねぇ、と言われてしまった。もう部品がないのだろうか・・・と、いうわけで、バブル期に大枚はたいてオヤジが買った高級CDラジカセの余生は我が寝床専用ラジオとして過ごすことが決定的となった。


 そもそも買うきっかけになったのが、約20年前当時オヤジがハマッていた自己啓発セミナーみたいなヤツの同窓生がSONYの社員で「ダブついてるから買わねえか」みたいなことを言われそそのかされて買ったとか、きちんとCDラジカセとして機能していた期間はたったの二年で、そのときまだ月賦すら終わってなかったとか、この製品に関して我が家における曰く因縁のたぐいはいくつかある。


 しかし、いまや本木目筐体の高級スピーカー付きラジオは持ち主にガラクタ扱いされ、二つ返事でこちらにくれてよこした、となればそんなに悪い話じゃない。そう、同じ本木目でも木彫りの熊よりはよっぽど役に立ってくれるのである。


 けれども「あわよくば」と思ってはいけない。CDプレーヤーは最初からなかったものと思うべしなのである。「あわよくば」と悪い虫が騒ぎ始めてクレ556に右手が伸びようとしても、それはジッと我慢しなければならないのである。そんなことしたら、せっかく生きているラジオさえ息の根を絶やしかねず、我が寝床は木彫りの熊より重く役にも立たないオブジェを残し、またぞろオーディオレスと化してしまうから。


 でもジウジアーロデザインのオブジェ、と考えればオーディオレスでもそれは悪くはないか・・・とかなんとか。











前田恵祐

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