「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

Monthly Talk 201106

01 Jun 2011



 クルマの趣味は「一人遊び」だと思ってます。まぁ趣味というものはそういうものですね。誰かに承認してもらいながらやるものじゃない。こんなブログを書いているのに何を今さら、と思うかもしれませんが、このブログの中では主にわたしの愛車の部分ですね。基本的に他人がどう思っても、自分が楽しければいいと思います。趣味というのはそういうもの。当然、他人に迷惑がかかってはいけない、これは原則としてあるわけですが。


 例えば同じクルマに乗る者同志で集まる光景ってありますよね。


 集まって、ボンネット開いて、空ぶかしして、まぁ夏の炎天下、冬の寒空、関係無しに立ち話。何十台も集まっていることもある。趣味だから一人遊び、でも一人は寂しいんだと思いますね。僕もそうでしたから。でも、そうだったとわかるまでには時間はかかりましたね。人は人と出会うとなにかしらの意味や意義を探そうとする。なにか生産性のあるものに、まぁ、したくなる、というのが、いうなれば人間のサガのようなものでしょうかね。


 でも、それぞれにこだわりがあって、オンリーワンだと思っている自分の愛車、あるいは趣味の領域だから、じつはなかなか心の奥底から打ち溶け合えるものではないと思うんですね。最初は「やあやあ」と出会えたことにお互い歓ぶけれど、そのうちお互いに「領分」というか、まぁわかりやすくは「考え」があって、そして次の段階として「尊重」という言葉で適度に距離感を計ろうとする。これはわりと適切な流れですけど。


 そこから、一度クルマの話を離れて、例えば世間話や仕事の話なんかに一旦回避できると、お互いのことがじつはもっと深く知ることが出来て、それはそれで有意義な時間になる。クルマの仲間から、一歩進んで、本当の友達になっていくという動きですよね。そうすると、お互いの「考えの違い」をわりとすんなりと受け入れられたりもできるようになってくる。大人の人間関係になっていくと。ましてやクルマでもなく、仕事でもない、別の人脈というものに発展もしうる。


 それがね、あまりにも、初期段階である「クルマ」に固執してしまうと、実はクルマ、しかも同一車種でできる話しなんてせいぜい1時間で終わってしまうから、あとはもう、「俺はこんなに苦労してカネをかけた」というじつに下世話な話になっていくわけですね。これ、故障修理の情報交換と紙一重なんだけれど、その情報交換の下意識として、「ジマン」というか、「俺のほうがカネかけてんだぞ」という上下意識が働いているということをわかっておいたほうがいいですね。もはやこうなると、豊かな趣味の話し、時間ではなくなっていると。


 あと、一台の車種に固執するがために、それ以外の車種を受け入れられない、わかりやすくは、バカにする、という傾向ね。さもなければ、受け入れてあげます的な雰囲気ね。あるミーティングに別の車種の人が「ゲスト」で来る。べつにゲストである必要は無い。そういう垣根があること自体枠組みを自ら作っていることを意味している。興味があるから別の車であろうとも来ようとしているわけで。「ゲスト」なんていわれると、「この押し付けがましさはナニ?」とか思っちゃう。そんなだからグループに属してしまうと、別車種への「乗り換え」というものが、事実上否定されてしまうのね。これも、「せっかくの出会い」をスポイルしてしまうね。いいじゃない、同じクルマが好きだった人がなぜその車種に興味を持ったのか、そのことに興味を持てば。その経緯だって聞いてみたいと、僕なんかは思うタイプ。


 ナニナニ(自分が乗っている車種名)に乗っている人に悪い人はいない、というのもあるね。それって、自分がいい人であることを言いたい裏っ返しだってわからないかね。それわかってないのもちょっと恥ずかしい。いますよ、悪い人。金儲けにしようとする人、騙そうとする人。いますよ、確実に。残念だけど。人との出会いに例外は無い。というか、自分と自分の車種に乗る人を例外だとカンチガイする人がたくさんいるから、金儲けも簡単になっちゃう、させちゃっている。気をつけなきゃいけないことは、ほかの世の中と同じか、それ以上だと思いますね。クルマがらみは。


・・・なんていう実体験を長年かけてしてきたもんだから、僕はやっぱりクルマは一人遊びでいい、という境地に、今立ってますよね。まぁネット上で個別に反応があれば応じるけど、たくさんでツルむということはもうやらない。だって、寂しいだけでしょ。クルマの話しっていま世の中どこにいっても通じない。喫煙人口より少ないかもしれませんね。でもクルマのミーティングは原則として寂しさを紛らわしてはくれません。まぁいっとき、こ一時間くらいかな。


 ちなみに、何人もの人と出会って会話をして食事をして、ツルんで走ったりしましたが、結局はそんな人間関係も自然と淘汰されていって、でも、残った人とは今もって良好な友人関係ですよ。もはや違う車に乗っている同士でね。ミーティングもいいけど、クルマのことは単なる会話のきっかけでしかない、くらいに思っていたほうがいいでしょうね。そのほうがむしろ本当の寂しさから開放されるように思います。










前田恵祐


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