「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

Monthly Talk 201109


01 Sep 2011



 僕は当然、戦後生まれだが、戦争時代、民意は「もう戦争なんかやめてもらいたい」と思っていたのに、国は構わず戦争を続けた。まぁ僕の解釈。一時、もしかするとその民意と国の政策は一致を見て、共に大きな成長を遂げたのだと思う。それが高度成長期だ。しかしまたここへきて、不景気、犯罪、災害に苛まれ、その歩調ははっきりと乱れた。民意は国に「そんなことしている場合ではない」と訴え続けているのに国、政治は権力闘争と癒着、隠蔽の温床と化した。ま、それらも「国益の為」という大義名分はあるのだろう。ま、本人たちの正義。


 戦争時代がそうであったように、国と国民の歩調ははっきりと乱れ、乖離している。本質や悩みや問題の種類は昔と異なるが、事実として現代とはそういう時代である。政治の発する言葉はいつも嘘嘘しく、画一的で現実を捉えようとせず、心を捉えない。人として一番大切な、通じ合うという印象に極めて乏しい。大義名分、本音と建前が勝りすぎているのかもしれない。


 人間が、人間らしく、あるいは自分らしく、自由に、伸び伸びと生きていく為には不経済、不合理は発生する。これもはっきりと誰もがわかる。画一的な規則やルール、あるいはモラル、効率などの「定規」があるがために、人間はその定規に自分を合わせながら生きている、これが現代社会というものだろう。人間と言うものは元来不合理なもので、不経済なもの。あるいは数値では測れない、そうした意味では説明の難しい、数値化できない動物だということだ。動物とはそういうものだ。


 人間は知能的な動物だから、規則も作るし倫理観も持とうとするし、合理化もするし、数値によって客観的で平準的な測定による評価もする。それは人間の知能がやっていることには違いない。もう一方で、上述のとおり、人間はわがままでそのわがままを通すと合理的でなく経済的でもない、また統制された社会の中では生きていくのが難しくなる。ここが現代社会の矛盾。


 しかし人間の真実は、ある意味そのわがままな部分、不経済な部分なのではないだろうか、と思っています。統制された社会生活の中で感じるのは、もっと自由に生きたい、自由に表現したい、あるいは考えを述べたい、という書き方でもいいかもしれない。わかりやすくは本能の部分に僕は人間本来の姿はあると思っている。それはもっとわかりやすく言うと、個性、という言い方にもなる。


 今の社会ではこの個性がはっきりと否定されている。それは数値評価では個性を測定できることができない、できにくいからだ。あるいはその測定軸を持っていないし、持つと合理的でないし生産性が高まらないからやらないのかもしれない。そのために人間は極めて抑圧的な日常生活、職業活動、営みを強いられている、というのが僕の基本的な認識なんですね。


 だから、もっと本音、とか、個性、わがままな部分が存在すると言うことを、誰かにわかって欲しい。誰もが内面的にそう思っている。口には出さなくても。会社で言うと、飲み会における愚痴の言い合いのようなものがその象徴だろう。ま、愚痴でなくても、何々がしたいと思っている、なりたいと思っている、という夢、希望も本音であり、個性と言うものだ。そう、パーソナリティと言うのがいいかもしれない。


 少なくとも、この国は建前が勝りすぎている。ヒューマン・コンシャスなどとカッコのいい外来語など実に虚しい限りだが、もっと人としてそれぞれにある心の声、本音、個性・・・それを表面化させると確かに不経済、不合理、不統制にはなるのだろうけれど、そうしたものもあるのだと、オフィシャルに本音を汲み取ってもらえるような政治や社会作りというものが必要なのではないだろうか。合理的で生産性ばかりを重視されたルール、それらに統制された社会は、一見知能的で進歩的だが、すこし頭でっかちに過ぎると思う。


 もっと心の声に、素直に耳を傾けられる社会作りが進むと良いなと思う。そしてそれは、精神科医やカウンセラーに任せればいいというものでもない、というふうにも思っています。建前だけじゃなくて、本音の存在もきちんと認め合える社会、コミュニケーション作り、ということですね。でもわがままや本音を通せ、と言っているのではない。本音と建前を両方きちんと認識して、本音と建前の相談、折半をきちんとやる、ということじゃないかな。そして、その本音と建前は誰にでもある、というふうに平等に、誰もが互いに思えるようになると少しは気持ちも楽になれる、そんな気がしてます。











前田恵祐


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