「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

Monthly Talk 201305

01 May 2013



 今の世の中どこに行っても人で溢れかえっている。いや、どこへ行ってもではなく、それは都会に限ったことである。田舎に行けばご老人がひっそりと慎ましい生活を送っていることのほうが多いだろう。若いうちは働くから都会に出る。若い熱気溢れる都会像が出来上がる。しかし田舎と都会の不均衡は厳然としてある。


 投資。未来へ投資、とよく言うが、果たしてそれは適正な投資になっているのだろうか。投資ではなく、今ここで分配しなければならない資財というものもあるだろうし、とかくカネの分配についてはなんともうまく行っていないなァと素人ながらに思うことが多々ある。細長い島国、寒かったり暑かったり、山だったり川だったりする国の中で栄えることの出来る場所はたしかに限られているかもしれない。


 未来へ投資するならこれから造るハコ物建物ではないのだとは思えないだろうか。これらは今の日本の働く世代の人口にあわせて作り続けられている。しかしこの日本と言う国はこれからどんどん、砂時計の砂が落ちていくように人口が減っていくのだ。田舎の集落が存亡の淵に立つどころか、これだけ大規模に開発され尽くした大都市を、働き手さえ減るであろう将来の我が国民はどう維持して行こうと言うのか。首都高の老朽化の問題だけじゃない。都市インフラにおいてあらゆるものを適正に「減らす」ということをやっていかないと、大変なツケを残すことになる。その意味で首都高都心環状線の撤去案には賛成だ。


 老前整理という言葉を聞いたことがある。老いて立ち行かなくなる前に身の回りの整理を率先してやっておこうじゃないか、という考え方だと私は受け止めているが、これはこれからの日本には大変有効な概念になっていくのではないだろうか。人が減る、即ちそれは極論、今は都会でも将来は過疎、という可能性があるということなのだから。


 人間はいずれ土に返っていく。この地球上に作り上げられたものはいずれ宇宙の藻屑と化していくであろう。「造る」ということだけでカネを動かすという概念はもう旧い。あらゆるものの始期と終期をもっと真剣に見据えた経済活動を行なわねば。


 もう、「元に戻らない」ような代物はこしらえないに限る。だって、もう懲り懲りじゃないか。








前田恵祐



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