「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

Monthly Talk/01 Jan 2014



 仕事というのは必ずしも長く一定のものに携わっている必要はないしそもそもそうしなければならないという決まりも無い。飯の種であって、それ以上でも以下でもない。そもそも人間は常に成長し変化する動物であるから、と、そう考えればその時々自分に合ったものを職とすればそれでいいとも言える。ま、履歴書に書ききれないほどの転職を繰り返すのも乱暴だが、しかし、一つの職や職種に捕らわれ続ける必要はまったくない。原則として、そこは自由である。


 ところが様々なこだわりや考えの傾向、あるいはクセなどから自分が出来る職業領域を狭めることもある。狭めた結果、息苦しくなったり、悩んだり、実力を発揮できにくくなったりすることもある。俗にこれを頭打ち状態と言ったりする。私にとってこの頭打ちというのが、どうやら一定のサイクルで訪れるということに最近ようやく気がついた。そのたびにブレークスルーを繰り返すわけだが、それも徐々にサイクルというものがあることを理解したから付き合い方も会得しやすくなった。


 このところ私は新天地を求めて就活に勤しんでいた。今まで得意だと思っていて十数年携わってきた職種を変更して、新たなチャレンジをすることにした。面接に行くと多少ならずも驚かれた。それくらいこれまでのキャリアから想像し得ない職種への転身を試みようとしている。むろん面接には受かって正月明けから新しい職場。転職は何度も経験し、二十余年のキャリアもあるなら、こんなときだからこそ、過度に晴れやかでもなければ雲行きが悪いわけでもない。経験がそうさせる。


 新しい職場がどうのこうのというより、今はブレークスルーを果たしたという達成感が大きい。今まで職について引きずっていたものを切り離し、脱ぎ捨て、リセットした思い。そのすがすがしさが、我が法則によれば数年に一度はやってくる。その直前までは本当に苦しい。だからこそ成し遂げた喜びもまた大きい。その意味で、私の職歴は自分の変化に忠実に行動した証とも言える。


 しかし、事、自動車の批評については待てど暮らせど「頭打ち」はやってこない。「書く」という行為が毎回毎回自己更新の連続で、言い方を変えれば常に満足していないとも言えるかもしれない。次はああしよう、こうしよう、と常に考えているし、考え続けられる。また、常に新しいモノを描写し続けるから、その意味でもマンネリにはなりにくい。


 私の中には、飯の種となる職と、自動車の批評という、二つの時間軸が同居している。それぞれCVTの滑車のように大きくなったり小さくなったりしながらバランスをとっているように思う。ま、この構図にもいずれ大きな頭打ちは訪れるのだろうけれど、今のところこれを崩す必要はまったく感じていないし、自分を自分とする大きな原動力になっていると思う。






前田恵祐

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