「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。

Monthly Talk/01 Oct 2015



 ある程度の情報、報道の規制、統制は必要だろうと思う。日本人はもともと現実主義というより「ことなかれ主義」でやってきた農耕民族だから、突然刺激の強い情報や報道がなされるとパニックに陥る可能性は否定できない。とはいえ、いつまでも臭いものに蓋をする式のやり方でいいはずがないこともまた事実だとは思う。ちょっとずつ、刺激に慣らして行ったらいいんじゃないですかね。もう僕の認識では関東全域、あの震災と原発事故でまんべんなく「被爆」しちゃっているという認識なんだけど。翌々日に鼻血出てるし。ま、今回はその(原発の)話じゃない。


 つまり何が言いたいかというと、皆もう薄々感づいているのに国もメディアもどこか奥歯に物の挟まったようなモノの言い方しかしないということにほとほとフラストレーションを感じているし、もはや信用の根拠も見いだせないというヒステリーを「誰もが」抱えているということだ。ネットやTVで流れてくる情報もどこまで信じたらいいのか、その根拠を見つけられない。TVはいくらでも捏造をするし、ネットなんて書きたい放題で倫理もクソもないからもっと信用ならない。「有料媒体ならまだしも?...そうかぁ?」個人的に思う。


 自分も含めTVやネット、あるいは新聞や雑誌を「どーせ...」という冷ややかな目で見ているようなところがある。つまり信用できないと。信用していない視聴者に向けてなにモットモらしいことを語ってやがる、みたいな心理が心のどこかにこびりついている。たしかに信用ならないような根拠はいくらでも見つけることはできるし、それに民意というのは一度方向が決まってしまうとなかなか抜け出すことができない、つまり本案件でいうなら、信用しない、というベクトルからは当分抜け出せないだろうということ。


 けれど、そもそもTVにしろネットにしろ新聞にしろ、他人が書いて語っていることに過ぎない。昔から村社会だった日本では「噂が全てを支配する」という悪しき文化が根強くある。僕は今のメディアが流す情報というのは、昔から変わらぬ「噂話」の域を出ないというふうに思っていて、そしてその情報、噂を精査するのは「自分」だというふうに思っているんですね。


 だから、最初から信用していないけれど、皆さんのようにヒステリーにはなっていない。それはやっぱり他者他人に依って立たない審査眼のようなものをちゃんと持つべきだと自分に言い聞かせているようなところがあるし、そもそも噂話に振り回されることの不毛さ、それによる消耗がもたらす損失の大きさはきわめて合理的でないとも強く思う。


 安保法案に対する反対デモ(2015.8.30)の参加者の人数が三万人だの十万人だのと開きがあるとかないとか、そういうことはどうでもよくて、むしろこの場合二通りの数字が出てきているということ自体まだマシではないかと僕は思っている。二通りのスタンスがメディアに許されているということを意味しているから。役人が「いや、三万人と書け」といえばきっとそれに従うでしょう、今のメディアは。むしろこの二通りの数字というものに「意図的」なものを僕は感じるわけです。この二通りが存在することで国とメディアに対する不信を煽っている、そういう「意図」があるんではないかなと。この二通りを掲出することで”あること”が「シャンシャン」となっているんではないかなと。要は目くらまし。法案の内容よりデモの話の方に注目が偏っているでしょう、実際。


 それくらい、噂話というのは「冷静」に見聞きしないとダメです。物を見る眼、あるいはその核となる部分が弱いから他者や他人や噂話に依存しなければならないわけでしょう。だからヒステリーになってデモ行進なんぞやらなきゃならない。あれは日本人の物を見る眼とその基礎体力、体幹が成っていないことの証左だと僕は思いますね。だって、何人集まろうが、デモによって何かが変わったことは一度たりともないでしょう、あるいはそれに近い。冷静でないよね。


 抑止力だなんだと言っているけれど、つまり国際社会でああいうポジション、スタンス、あるいはポーズをとらなければならないところに来ていることだけは確かなはず、これは僕の見解ね。正解ではない。で、そんな国際社会の中での小さいくせに大国日本の取るべき行動として「あれ」が正しいのかどうかは僕にはちょっとわからない。ただ、本当に大きくて本当に大国になろうとしている近所のあの国を黙らせようと躍起になっているわけでしょう。でも無理ですよ。止められないと思う、しばらくは。何やっても。そういう人たち。無駄なことに時間を割いている、安倍某も、メディアも、参加者も。


 で、本当はもっと大事なことがこの安保法案の後ろの方で、こっそり承認されていたりするんではないかな、というのが今回の僕の結論です。日本政府や日本の各種媒体はそういう手法をこれまでにも何度も採ってきた。で、何年かして法律の壁に泣き寝入りする人が現れて、「あん時か畜生め」的な心理で、またもモットモらしい顔でニュースキャスターが報じるわけです。もう、そういうことの繰り返し。僕は政治の専門家でもないしニュースキャスターでもないから、今、安保法案の裏でどんな法案が通されようとしているのかは知らないが、少なくとも原発問題はちょっと脇に置かれている観はありますね。


 つまりそういう力が働いているんではないかなと。冷静なメディアなら、他がこれをやっているからうちはこっちのネタを厚くしよう、という心理が働いても不思議はない。そのほうが広義での情報の公正さや信頼性は担保できるでしょう。しかしそうはなっていない。これもおかしいよね。


 と、いうわけで、皆さんもうちょっと冷静に。踊らされるのもホドホドになさったほうがいい。いいオトナがみっともないから。





2015.9.2
前田恵祐

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