「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

GAZOO、旧バージョン最終投稿


それではみなさん、一旦、ごきげんよう...(2013.5
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 このブログは2009年6月、三代目プリウスの【短評】から始まった。【短評】の表記は今でもWebCGが使っているもので、短めの試乗インプレッションのフォーマットである。BLOGで出来ることはそんなに多くは無くて、実はこのBLOGをやり始める前に展開していたいわゆるホームページでは【短評】ではない"試乗インプレッション"を掲出していた。その頃から数えて恐らく少なく見積もって400台は乗っている自分である。


 【短評】のフォーマットではなく、それなりの内容をお届けできると確信できてこの表記は取りやめにした。カテゴリもきちんと「試乗インプレッション」とした。ディーラー試乗という限られた時間で多くのことを吸収するのにはそれなりに感覚を研ぎ澄ませておく必要がある。途中で止めて、画像も撮らせてもらう。時間は無いから構図を決めシャッターを切るのも一枚数秒の世界だ。こうして僕の試乗インプレッションの素材は蓄積されていく。


 このBLOGになってからちょうど120台乗った。最後の3台は偶然だがディーラーマンの同乗なしで比較的自由に乗り回すことが出来た。一台のクルマを少なくとも一日借りて、市街地、高速、山岳路を少なくとも合計300キロは走って燃費や騒音を測定する、一日走った疲労度を含めた印象を伝える、これが僕の考えるベストな形だ。メーカー所有の広報車にそうして乗った経験が何度かある。しかし常にそうありたい。だがそれには一つの生産性が必要だろう。BLOGでつらつらと垂れ流しているだけではカネも産まなければ確固たる広報宣伝効果も産まない。それが生まれるようになるのはいつなのか。べつにこれで食っていけなくてもいいけれど、より生産性のあるものであってほしい。自分のことながら思う。




 このBLOGをスタートしたあの頃はまだMR2に乗っていた。10万キロを超えた個体だったがまだまだ現役で、じつに気持ちの良いクルマだった。人生最初のクルマもMR2だった自分だが、最初に選んだクルマがこんなに良いクルマであったのかと改めて恵まれたクルマ人生があったことに感謝をした。その後BMWに乗り、実家のヴィッツがやってきて今に至る。ヴィッツは小さいが中が寛くじつにキビキビと走り燃費がいい。スタイルも外国人デザイナーによるもので個性的だが主張が強すぎず日本の風景に溶け込めるセンスも持ち合わせている。


 僕はブランドカーやスポーツカー、マニアックなクルマにずっと乗り続けてきたが、ヴィッツは初めての大衆車だ。しかしヴィッツに乗っていると心底クルマへのこだわりが馬鹿馬鹿しくなってくる。ヴィッツは壊れないし、いじろうという気にも成らない。クルマに対してかける時間や金銭が極めて少なくてすむ。ま、それが大衆車というものだが、僕はもうクルマはこれで充分というところに落ち着いた。上を見れば切りがない。クルマに拘っている自分というのがひとつのファッションだったとするなら、そのファッションは脱ぎ捨てた。そして脱ぎ捨てられた今、実にすがすがしく、身軽である。


 クルマは、自分の身の丈に合った最小限のものでいい。そう思う人が多いからこそ軽自動車が売れるのだ。軽自動車という「ブランド性」が身の丈、とか最小限というキーワードを内包している。人々はそこに反応しているのだと僕は思う。クルマに過剰にカネを掛けたり時間や手間をかけて汗みどろになるのは暑苦しい。暑苦しいのはつまり見苦しい。クルマなんてユニクロでTシャツやフリースでも買うように、自分に合いそうなものを安く買えればそれでいいのである。クルマはクール、今はそういう時代だ。


 僕のこのBLOGはGAZOOリニューアルに伴う「優先移行プログラム」を適用していただき、5月27日から30日にかけて、一足先にニューバージョンへの移行が始まる。この期間の新規投稿は出来なくなるというから、実質、旧バージョンでの投稿は今日が最後ということになる。はたしてきちんとニューバージョンになっているのか、きちんとエラー無く作動してくれるのか、まるで大手術をうける前のような不安感もあるにはあるが、とにかく、明日から三日、このBLOGはGAZOOさんにお預けすることになりますので、色々、諸々、何卒、よろしくお願いを申し上げて、一旦、筆を置かせていただきます。




前田恵祐





旧ブログにいただいたコメント

MX30 [2013年5月26日 20:55]
このフォーマットでの連載大変お疲れさまでした。Y31グランツーリスモの記事に心底我が意を得たりと共感して以来、欠かさず拝読させて頂きました。読み進むにつれ同世代で同じ道を目指した事のある方だからこその共感だと納得しました。陰ながら応援をと思っておりましたが、節目の記事を拝見し意を決してコメントを入れさせて頂きました。いつか生業とされるよう応援しております。新フォーマットでの更なる御健筆を祈念しております。

641/2 [2013年5月26日 21:26]
MX30さん
前田です。身に余るお言葉、メッセージを頂戴し、誠にありがとうございます。
フォーマットが変わってもやることは変わらないはずなので、特段節目とする必要も無いかなと思いましたが、そろそろ5年目に入ることもあり、少しだけ振り返って今後のことも回想してみました。
新フォーマットではコメントの仕様がややこしくなってしまいますが、もしよろしければご意見などお聞かせください。
今後とも変わらずお付き合いいただけましたら幸いです。

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