「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#001 本気度を占う

トヨタ・プリウス 3代目 試乗インプレッション(2009.6)

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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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ホンダの価格攻勢を受けてホンキモードに突入したトヨタ。 
そもそもホンダはトヨタに価格で勝負しようということ自体誤りである。 
後出しじゃんけんで数々のライバルを駆逐してきたトヨタだけに。 
いずれにしても三代目プリウスには攻略容易ならぬライバルをいただいた。 
予定より価格を下げ、今までにない緊張感をもって臨む。 



 概観

全体のデザインイメージはこれまでどおり。 
ややエッジが立っていたり空力が改善したりとセールストークはある。 
ボディサイズもエンジンも大きくなった。 
単純に、小さくてスマートなほうがエコなんじゃないか、 
あるいはヘルシーな雰囲気は醸し出せると思う。 
主にこれは今壊滅的な北米市場での「もっと広くしてほしい」への対策。 
ソーラーパネルという付加価値のついた電動ムーンルーフもかの地からの要望らしい。 
ちなみに後席上部、ソーラー部分は透き通っていません。



 インテリア

インサイトを「安っぽい」という人は多いし自分も同感。 
しかしデザインをあんまり頑張りすぎないで見切っている、 
安いことを隠そうとしていないからそんなに気にならないし、むしろ潔い。 
対して「インサイト、安っぽいですね」をセールストークにするプリウス。 
しかしコストダウンの跡は見え隠れする。 
そしてそれをなんとか隠そうと努力している様子も見え隠れする。 
シートは背中の張りを持たせてほしい部分がズレていて、 
腰の部分のガッシリ感が抜けている感じ。 
他のトヨタのシートと同じイメージ。 
質感の出し方、考え方、シートなど、 
合理的でヨーロッパ的なインサイトのほうを好む。



 スペース

サイズアップの恩恵あり、全席広々している。 
しかし上がったはずのリア天井に頭髪触れる。 
ムーンルーフなしでも同様。 
インサイトとはクラス、車格が違うので比べるべきではないが、 
個人的にはサイズも適当なインサイトで十分。



 走ると

静かであり滑らか、振動も少なく高級感がある。 
もしかしたらトヨタの新しい高級車像かもしれないと思った。



が。



アクセルのツキの悪さは改善されていない。 
簡単に言うと発進時のモタつきのこと。 
改善していてほしかったし、むしろこの点は旧型のほうがよかった気もする。 
エコモードだとより顕著なのは言うまでもなく。 
パワーモードにするとやっと普通。 
ヒルサポートがあるが坂では後退した。 
課題あり。 
燃費はどうだろう。今度一日乗って確かめます。 
ちなみにインサイトは、 
渋滞市街地、高速、山岳を満足に走って、20KM/リッター。 
どれだけ今エコに走れているか、の、モニターは、 
ナビの機能の一部からダッシュボード上のメーターパネル内に移設。 
その理由は社外ナビ、ディーラーopナビに対応できるから。 
販売上の政策。見易さは旧型。 
インサイトはスピード計の背景色が変わったり、 
モニタ自体も直感的に確認できる。 



 足廻り

15インチ仕様、17インチ仕様とも試したところ、 
当然のように前者のほうが常識的であり快適。 
それでも十分に接地感がありステアリングの手ごたえも過不足ない。 
これが17インチになると(試乗車はミシュラン)、 
かなりがっしりと食いついており舵の効きも正確かつシャープで、 
いうなればスポーティ。ダイレクト感もある。 
アシそのものはトヨタ流のダンピングが効いた、快適で重厚なものだが、 
ちょっとショックを固めるだけでかなり振り回せるクルマになれそう。 
やる人がいるかどうか・・・といいたいところだが、 
これもきっと狙いなのであって、 
このエコと相反するエモーショナルな要素も取り入れました、 
というのがウリなんだと思われた。 
インサイトのヒラリヒラリと行くあの軽快な感じもいいし、 
こちらもこちらでよく出来ている思う。 



 まとめ

ボリュームゾーンは中間グレードGあたりで240~250万円内外か。 
やはり安いと思う。トヨタをホンキにさせると怖いですよ。 
しかしインサイトとは車格が異なるし、システムも性質も違う。 
あちらはあちらで美点もあれば課題もあり、 
そしてこちらはこちらで、パーフェクトかといえばそうでもない。 
期待も大きかっただけにむしろ期待との落差を感じた。 
でも、頑張って安くしてきたと思う。 
不況の中一人気を吐いているハイブリッドカー。 
景気回復の好材料になると良いが。 



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。












前田恵祐


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