「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#062 力を得たモード系

日産 ジューク 16GT 試乗インプレッション(2010.11)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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エクステリア

 いぜんとして今年のベストドレッサー筆頭。躍動感とカタマリ感、全体のバランスも良く同時に細部の繊細なフィニッシュなど、丁寧。




 この色がやはりいいですね。似合います。17インチのアルミホイール&タイア、標準装備。




 余談ながら、先日男四名でムサクルシイ飲み会をおこなったときのこと。誰からとも無くジュークのデザインの話になった。そしてやはりというべきか、意見は真っ二つに分かれていく。興味深いのは、二人の三十歳代がこのデザインに賛成し、二人の二十歳代が拒絶反応を示したこと。こんなあたりからも、前回15RXに試乗したときに感じた「大人向け」な要素が見えてくる。歳をかさねて初めて理解できる魅力が秘められているのかもしれない。 



視界・扱いやすさ



 このデザインのさらに良いところは、少なくとも前方視界においてはボンネットを視認させることで車幅感覚や見切り性を確保を怠っていないことだ。年をとって視力が落ちるなどし、モノはわかるが運転にやや自信がなくなってきた大人や、逆にまだ日が浅くて自信がもてない若人にも優しい。運転しやすいクルマだ。





インテリア・ラゲッジ



 特徴的なセンターコンソールやシートのデザイン、ダッシュボードのデザインも15RXと共通。これはこれで良いと思うがGTと銘打つのならもう少し独自の仕立てがあってもバチは当たるまい。例えばうんとアバンギャルドな印象でレザーを用いるのもいいかもしれないし、もっとホリの深いバケットシートを与えてもそれはそれでサマになると思う。




 後席はこれで充分。室内は広々ではない。しかしその適度な狭さがプライベート空間としての資質を上げる。飲み屋の個室席がそうであるように。




 ラゲッジの画像も念のため。



エンジン・トランスミッション

 16GTの目玉はこれ。1.6リッターターボエンジンは190馬力と24.5kgf・mのトルク。CVTには6速シーケンシャルモードが備わった。低速域から豊かなパワーを発揮し、中速域からのパーシャルスロットルに対する反応は伸びやかで息が長く、いかにもターボエンジンらしい。エネルギッシュなデザインに見合う力を秘めたエンジンを得てJUKEはよりJUKEらしくなった。




 ただし、これを1.6とはせず、例えば1.5リッターそのままに過給をおこなうとか、さらに排気量を下げてより燃費志向に振るとか、今の世の中や自動車の世界的なトレンドに合わせ込むことをやらなくても良かったのだろうか。



足廻り



 専用のチューニングとなる足回りのセッティング。乗り始めてすぐに15RXより硬いことを感じたが、それは微妙な差でしかない。こちらのほうがやや頑固に水平姿勢を保とうとする。とはいっても元来JUKEの足はややゴツゴツしていたから、むしろこちらのほうが潔いかもしれない。もちろん、ストロークは長く跳ねるようなことも無くフラットだから、基本的に快適。ハンドルの手応えがもうちょっとほしい、というのはあいかわらず。



結論

 エンジンの排気量設定など、いくつかの注文はあるが、いぜんとして魅力的なデザインやインテリア、パーソナルカーとしてほどよい立ち位置、佇まい。諸費用を含んだ総額は250万円を大きく上回ってしまうあたりが悩むところだが、クルマで長旅する人にとってラクなのはやはりこちらだろうし、時に運転に不慣れな人にとっても馬力の蓄えが気持ちの余裕となることもある。いずれにしてもこうして選択肢が増えたのはいいことだと思う。






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5段階評価:★★★★★




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試乗データ

試乗日:2010年11月14日
試乗車:ジューク16GT(車両本体価格:2,189,250円)
型式:CBA-F15
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:4135×1765×1565mm
ホイールベース:2530mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1290kg
トランスミッション:エクストロニックCVT-M6
ボディタイプ:5ドアSUV
ボディ色:ラディアント レッド(PM)<#NAH>
内装色:レッド<R>
装着されていたオプション:
 インテリジェントキー&イモビライザー&プッシュエンジンスターター(63,000円)
 キセノンヘッドランプ(63,000円)
 日産オリジナルナビゲーションMP310W(169,905円)
 フロアカーペット(23,100円)



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メーカーサイト
http://www2.nissan.co.jp/JUKE/

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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。









前田恵祐


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