「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#067 ただのワイド版じゃない

スズキ ソリオ 試乗インプレッション(2011.2)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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エクステリア

 箱型ショートワゴン。従来型はワゴンRとの共通性を感じさせたが、今回のニューモデルはドアパネルがパレットと共通。基本的には直線的でボクシーなデザインなのに、マスクには曲線が用いられていて、ちょっとアンバランスかなとも思うが、あくまでそれは私の好み。




 Aピラーのデザインなどもパレットを意識させられるが・・・




 実は中身は全くの別物だそうです。




 ちょっとありていかな。



視界・扱いやすさ



 印象としては、広くなったパレット、という説明が一番わかりやすいだろうか。Aピラーにもガラスが仕込まれ、まるで出窓のようになっている。最近のクルマはAピラーが太くなり、それが圧迫感となるケースも少なくないが、この手法は実質柱が二本立てとなるだけでなく、視覚的にも開放感が得られる。




 メーターパネルにはやや装飾感があるものの、目に煩わしいと感じるほどではない。



インテリア・ラゲッジ



 前席はやや硬めのクッション。サイドサポートはもうすこしあったほうがいいかなという気がしないでもないが、それがことさら気にならないのは後述する足回りの設定から来るものも大きい。頭の周囲がガラガラでじつに広々している。




 後席はやや平板。前よりにスライドしても充分な足元の余裕。しかし後ろよりにセットしないと壁の”堀り”に出会えず、腕が手持ち無沙汰。スライドドアゆえにドアにこの”掘り”を設けることが出来ないのが弱み。中央用のヘッドレストはないもののシートベルトはちゃんと3点式。




 シートスライドによって荷室の広さも調整できる。どうせならもうすこしホイールベースを延ばして3列シートを考えても良いのでは?



エンジン・トランスミッション

 スイフトと同じ1.2リッター4気筒は静かでスムーズ。力にも過不足はないが、このクルマの大きさなら1.5もあったらいいのにと思う。スズキには今1.5リッター4気筒もラインナップされているが、これは少々世代の古いエンジンだという。




 最近流行りの副変速機つきCVTで走る。変速レンジをワイド化できるというメリットを歌うが、それなら最初からプーリー比を広く取ればいいだけのこと。シームレスな加速が魅力のCVTが”キックダウン”するというのはなんだか腑に落ちない。



足廻り

 背が高いからグラッと来るかなと思いきや、そこはきちんとロール運動軸を高く取って、ロールはしても気にならないような設えになっている。そうしたところの気配りがここ数年のスズキの評価を高めている一つの要因だろう。ハンドルの操舵力はやや重め。これは意図的にそうしているのかなと思う。個人的にはもう少し軽くてもいいと思う。




 タイアサイズは165/65R14だが、外径、幅ともにもう少し大きめのものをチョイスして接地面積を稼いだ方がなにより横風などにも抵抗力が増すし、安心感も高まると思う。車体の剛性は鎧のような安心感こそないものの、上手くストレスを逃がせているのか、不快な捩れ感などは皆無だし、騒音や振動の処理もうまく行っているようで、この点でも不満はない。



結論

 軽の拡大版と思われがちなソリオだが、じつは大半の部分が専用設計。その点でやや損をしていると思う。パレットはあの小ささであの広さをやってのけたから嬉しいのであって、軽という縛りがなくなったソリオはもっと自由にやりたいことをやって、そして別の喜びを与えてくれてもいいような気もする。










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5段階評価/★★★
☆☆
・1.5リッターエンジンがあってもいい(-1)
・後席の居住性、快適性の演出がもう一歩(-1)



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試乗データ

試乗日:2010年2月3日
試乗車:ソリオ X(OP含む車両本体価格:1,557,150円)
型式:DBA-MA15S
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:3710×1620×1765mm
ホイールベース:2450mm
最小回転半径:5.0m
車両重量:1030kg
トランスミッション:CVT
ボディタイプ:5ドアワゴン
ボディ色:ブルーイッシュブラックパール(ZJ3)
内装色:ブラウン/布
装着されていたオプション:
 バックモニター付きCDプレーヤー(上記本体価格に含む)




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メーカーサイト
http://www.suzuki.co.jp/car/solio/



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。





前田恵祐


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