「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#068 一味違う

スズキ MRワゴン 試乗インプレッション(2012.2)
.
~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++


エクステリア

 スズキなりに若い人をさらに取り込むことを目標としているらしい。初代はスタイル重視、二代目は子供を持つ若いお母さんに向けた仕立て、そしてこの三代目は明らかにモード系。もうなんでもあり。なんでもできる。



 顔立ちを見て思い出したのはフィアット126。




 全高は低めに見えるが立体駐車場ではハイルーフ扱い。




 全体的にスッキリとしていて、着膨れしていないところがいい。



視界・扱いやすさ

 着座点、アイポイントなどは他のモデルと大きく変わるところはなく、慣れ親しんだワゴン型軽自動車のそれ。フロントガラスが比較的立っているので、圧迫感が少ない。




 ダッシュボードのふちは優しくラウンドしている。このクルマの特徴のひとつ、スマートフォンを模したタッチパネル式オーディオの操作感は表示も大きく明快で悪くないが、このオーディオ、辛うじてバックモニター機能こそ備わるものの、ナビゲーション機能は含まれない。ナビが欲しければオーディオレスを選んでディーラーオプションの2DINモデルを選び直さねばならないというのがちょっとヤルセナイ。


インテリア・ラゲッジ



 シートはクッションがふんわりとしていて、お尻に優しい。同時にロール運動軸を高めに取ってあるため身体を支えるのにサイドサポートにさほど依存しなくても済む。シートとサスペンションが互いを補完しあう。色柄は最近流行のこげ茶。この源流は2代目キューブの”モカ”内装。




 設定としては、若者のプライベートカーであり、プライベートルームであるから、広さをことさら追求していないようだが、ホイールベースはスズキの軽自動車ラインナップの中で最長という。




 後席はスライド可能。



エンジン・トランスミッション

 R06系という新しいエンジンとなったMRワゴン。乗った印象は今までのものと大差は感じなかったが、660ccNAエンジンとしてフラットなトルクと振動の少なさを挙げられる。




 例によって副変速機付きCVT。排気量の少ない、余裕の少ないエンジンにはこうした機構も少しは有効かもしれないが、乗った印象はシームレスでなくなってしまっているので、そうした点からCVTのありがたみは薄れている。ワゴンRに設定されているアイドルストップは横展開されていない。これはコストの問題などクリアせねばならないことがまだあるのだろう。



足廻り

 アルトと同じようなテイスト。しなやかな足で、軽自動車としては比較的ゆったりとした身のこなし。セコセコ、イライラさせられるところがない。ストロークが長く、フラット。上述ロール軸を高く取っているためロールはしてもグラリとは来ず、乗っている側の安心感も高い。横風にも比較的抵抗力があるタイプと想像できる。振動や騒音対策もこれで充分以上。




 上屋のデザインは着せ替え式になんでもあり。しかしその土台となるものはしっかりとしていて信用できる、そこがこのクルマを隅にやれない所以だ。



結論

 スマートフォンのようなインタフェイスをクルマのオーディオに用る、ちょっと大げさかもしれないがこれは実験のようなものだ。今でこそ機能として本家スマートフォンに遠く及ばないというお笑いにしかなれていないが、これがいずれナビ、空調、あるいはギアシフトなども、あのインタフェイスで操作する時代が、もしかしたら訪れるのかもしれないと、まぁ・・・思えないでもなかった。






 現状であのオーディオは「イマドキの若者の持ち物」っぽい雰囲気を演出する小道具に過ぎない。もしかすると小道具に終わってしまうかもしれないが、そもそものクルマ自体の機能や走りがしっかり出来ていて信用に足るものにはなっている。全体的にちょっとおしゃれで雰囲気もいいし、あれこれ考えずにカタチが気に入って”オーディオレス”を買ったとしてもそれはそれでアリだと思います。







--------------------------------------------------





5段階評価/★★★★
・スマートフォンのようなオーディオにナビ機能が含まれないこと(-1)
・アイドリングストップを備えないこと(-1)
・見た目はモード系でも手厚い走り(+1)



--------------------------------------------------





試乗データ

試乗日:2010年2月3日
試乗車:MRワゴン X (OP含む車両本体価格:1,310,400円)
型式:DBA-MF33S
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:3395×1475×1625mm
ホイールベース:2425mm
最小回転半径:4.2m
車両重量:810kg
トランスミッション:CVT(インパネシフト)
ボディタイプ:5ドアワゴン
ボディ色:パールホワイト(Z7T)
内装色:ブラウン/布
装着されていたオプション:
 バックモニター付タッチパネルオーディオ(価格は上記車両本体価格に含む)
 パールホワイト塗装(同上)



--------------------------------------------------





メーカーサイト
http://www.suzuki.co.jp/car/mrwagon/



--------------------------------------------------
 






ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。







前田恵祐


.

拍手[1回]