「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#099 デザイナーさんもご苦労様だ

ダイハツ ムーヴコンテ カスタム G ~ 試乗インプレッション(2012.7)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 ミラの中にやや背高のものがあったり、ムーヴの仲間にやや背の低いものもある。お互いに隙間を埋めあっていると言うことなのかもしれないが、その種類の多さはさながら女学生の小物入れ並みだ。買う側が求めていると言うより、よりどりみどりの方が客寄せしやすいという心理に訴えているということなのだろう。ムーヴコンテはムーヴの中で背が低めでムーヴよりちょっとお洒落、ということでいいらしい。



エクステリア



 何が本流で何が亜流なのかもわからないが、とにかくこのクルマは細部のディテールに凝っているらしい。四角い箱というベースがある以上フォルムを大きくイジることはできないし、こまかな「意匠」の手入れで差別化を生む以外にない。デザイナーさんもご苦労なことだ。




 ましてやボデー色も他車と共用だったりするから、もう・・・どれがどれだか。




 軽自動車であるということがわかればそれでいいということか。



視界・扱いやすさ



 デザインこそ異なれ、スイッチやメーター類はこれまた他車との共用だから操作性にまごつくことはない。例のインパネシフト、足踏み式駐車ブレーキの解除は二度踏み、パワーウインドウは運転席のみワンタッチ。




 斜め前方向はこんな具合。




 運転中にボンネットフードを視認できる。珍しい。



インテリア・ラゲッジ



 IKEAにでも売っていそうな洒脱な柄のシート、というかチェアー。タントより自動車のドライバーズシート然としていて運転姿勢も少しはマトモ。機能とデザインは融合している。でもやっぱりベンチシートがお好きなようだ。

前席ヘッドルーム:こぶし1つ半




 後席はスライドを考慮していないから幅がたっぷりとしていて大人が坐るにも耐える代物だろう。でもなんで軽自動車の後席ってこうも平板なんだろうか。「これはいい!」と思えるものに出会ったことがない。

後席ヘッドルーム:こぶし1つ半/膝前:こぶし1つ半




 ラゲッジはこんな具合。



エンジン・トランスミッション



 ダイハツが目下売り出し中のイース系に置き換えられた最新仕様自然吸気エンジン。しかしこれのアクセルの反応が鈍くて、他のクルマに慣れているとなかなか前に進んでくれない。つまりアクセルの踏み込み量に対してスロットルバタフライの開度をケチって燃費を稼ごうというハラなのだが、なんとも姑息な話である。そんなことをしなくても立派にエコカーしているクルマだって世の中には在るのだ。そのことを肝に銘じていただきたい。



足廻り

アイポイントはこの手のものにしては低めだから、例のロールセンターとの位置関係による頭の振られ方はおだやか。でもそれは比較論。




 ちなみに10年前にこのメーカーが作っていたネイキッドと言うクルマは、やはり背の高いクルマだったが、サスペンションジオメトリーがきっちり調整されていて、アイポイントは高くても頭は振られない、きわめて快適なクルマだった。いったいどうすれば「後退」してしまうのだろう。



結論

 軽自動車というカテゴリーは、じつは世界に誇れる日本の財産ですらあると私は思っているのだが、時としてこのムーヴコンテのように、作り手の真心がどこかに置き去りにされているような、言い換えるなら、惰性で作っているだけのようなクルマに出会うと、本当に勿体無いことだと思う。世界に誇れるマイクロカーとして、いまいちどその在り方、デザインを含め細部まで磨きをかけ、スマートやフィアット500あたりと張り合えるような国際商品として再出発してもらいたい。







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5段階評価/★★☆☆☆
・アクセルレスポンス(-1)
・主体性のないデザイン(-1)
・足廻り(-1)



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試乗データ

試乗日:2012年7月5日
試乗車:ムーヴコンテ カスタム G(車両本体価格:1,420,000円)
型式:DBA-L575S
エンジン:KF型3気筒DOHC12バルブ自然吸気
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:3395×1478×1655mm
ホイールベース:2490mm
最小回転半径:4.5m
車両重量:850kg
JC08モード:26.0km/L
ボディタイプ:トールワゴン
ボディ色:アーバンナイトブルークリスタルメタリック<B70>
内装色:ブラック/ファブリック
装着されていたオプション:
 メーカーオプション色<B70>
 フロアマット



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メーカーサイト

http://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_conte_custom/



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。






前田恵祐


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