「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#108 コナマイキ

ホンダ N-ONE Premium Tourer・Lパッケージ ~ 試乗インプレッション(2012.12)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 いにしえの、ナニガシ、の復活。という言葉が昨今の自動車業界の流行らしい。火付け役はニュービートルやBMWミニあたりだと思うが、FIATもそれに乗じおおいにヒットしている。そこで、というわけかホンダもかつてのN360をモチーフにしたN-ONEを発売した。好評のようだ。



エクステリア



 小さなハッチバック型なのかなと思って近づいて見るとなんとこれがデカイ。全高は1610mmと、もはや立体駐車場サイズですらない。それでいてワゴンでもミニバンでもない。




 ひょろんと背が高いサイドプロポーション。しかしこれにはわけがある。N-BOXなどと共通性のあるコンポーネンツを用いるとどうしてもセンタータンクレイアウトは避けられない。運転席の床下に燃料タンクを抱え込む、シートもケチケチできない、頭上空間も欲しい、となるとこの全高は不可避ということなのではなかろうか。と想像する。後述、シートも頭上空間も、事実ケチケチしなかったところは買えるが。




どこかで見たことのあるテールデザイン。ボディ色は基本のモノトーンが11色、オプションのツートンが5色と豊富。



視界・扱いやすさ



 着座位置が高く視界良好。デザイン上の特徴でもあるフェンダーの膨らみが視認でき、車幅感覚の一助となる。ウッドリムのハンドル、シフトレバーはオプション。タコメーターも備える。




 Aピラー付近もすっきり。



インテリア・ラゲッジ



 前席はサイズがたっぷりしていて、クッションストロークもあり、なかなか快適。軽自動車らしからぬ立派な坐り心地だ。

前席頭上空間/こぶし2つ




 後席は折りたたみを考慮しつつも頑張ってクッションの厚みを確保していて、決して安っぽくない。乱暴に言うと箱型のN-BOXの角を落として丸めたようなつくりのクルマだから、基本的なキャパシティは持っている。後席も広い。

後席頭上空間/こぶし横にして1つ
後席膝前空間/こぶし2つ




 後席を畳まずしてそれなりのスペースを確保しているラゲッジ。後席は座面を抱え込みながら背もたれが深く倒れこんでフラットな床面を実現する。戻す時は座面の脚を戻さねば成らず、ワンアクションでない。



■ エンジン・トランスミッション



 よくよく制御されたターボで存在を意識させない。軽自動車特有のドッカンターボにあらず。全域でトルクが厚く、カタログで謳うとおり、1.3リッター車クラスの余裕を持った走り、クルージングが可能。アクセルの反応もどこかのメーカーと違って姑息にニブくされているようなところもないし、CVTの反応もいたって自然。動力系にストレスなし。



足廻り



 重心位置はN-BOXより低く感じられ、圧し掛かるようなロールもないし、ノーズダイブも気にならない。音や振動も巧みに遮断していてイライラピリピリさせられることもない。乗り心地はやや堅いが不愉快でない。堅さが気になるなら14インチ仕様のほうがいいだろう。



結論

 立派、というか、あらゆる面でイッチョ前。動力性能だって余裕たっぷりだ。むしろリッターカーより狭い空間に色んなものが詰め込まれているから密度の濃さがありがたみにさえ感じる。私はこうした性質の軽自動車があってもいいと思うが、反面「軽便自動車」としての軽自動車という側面がどんどん忘れられているのが気になる。装備や仕立てを簡素化し、サイズだってなにも軽自動車規格いっぱいにまで大きくする必要はない。小さく潔く安く、という、今ある軽自動車が向かっている方向とは真逆の価値観を持った軽自動車があってもいい。ま、それは儲けにならないからメーカーはやりたくないんだろうけれど。









10項目採点評価

ポリシー >>> 6
スタイル/インテリア >>> 
エンジン/トランスミッション >>> 
NVH >>> 
ドライバビリティ >>> 
スペース >>> 
先見性 >>> 
社会性 >>> 
良識度 >>> 
バリューフォーマネー >>> 







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試乗データ

試乗日:2012年12月20日
試乗車:N-ONE Premium Tourer・Lパッケージ(車両本体価格:1,530,000円)
型式:DBA-JG1
エンジン:S07A(ターボ)
トランスミッション:CVT(7スピードモード、パドルシフト付)
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:3395×1475×1610mm
ホイールベース:2520mm
最小回転半径:4.5m
車両重量:850kg
タイア:165/55R15 75V
JC08モード:23.2km/L
ボディタイプ:5ドアハッチバック
ボディ色:プレミアムホワイトパール
内装色:ブラック×バーガンディ/ファブリック
装着されていたオプション:
    ディスプレイオーディオ
    デカール センターストライプ
    アクリルバイザー




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メーカーサイト
http://www.honda.co.jp/N-ONE/


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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。






前田恵祐


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