「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#114 新エンジンで魅力倍増?!

マツダ プレマシー 20S-SKYACTIV ~ 試乗インプレッション(2013.2)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 プレマシーがスカイアクティブを得た。アクセラにも積まれた新エンジン、新トランスミッションとともに熟成改良されたマイナーチェンジモデルだ。本BLOGにおいて発売当初の現行プレマシーに乗っているが、それとの比較ができるところも興味深い。



エクステリア



 エクステリアの変更は殆どない。従来のイメージそのままだ。その上で中身の充実を図っているのだとしたらアクセラに続く良心的な改良といえる。




 マツダで売るこのクルマにはサイドキャラクターラインが入る。日産仕様にはない。




 控えめに「SKYACTIV」のバッジがつくのみ。



視界・扱いやすさ



 ヒップポイントが適切で、まず乗り降りのしやすさでそれを感じる。運転席に収まっても高すぎず低すぎずこうしたミニバンが支持を受ける理由がわかる気がする。駐車ブレーキはハンドタイプ。これは女性からの要望が多いそうだ。今回のマイナーチェンジで計器盤中央にi-DMと称するエコドライブモニターが備わった。筆者のエコドライブスコアは4.4点。




 Aピラーは白くて存在感がある。外光に反射してガラスに映りこむ。なにもこのクルマだけではないが、太さ、色、映り込み、角度など、工夫を凝らしているクルマは世の中にあることを考えると、もう一ひねり欲しいところ。




 斜め後方目視視界。稼げている方だと思うが、それは二列目の背もたれの高さが抑え目であることとも関連していると思う。



インテリア・ラゲッジ



 基本的にかけ心地などに変化はないシート。腰と尻が沈む傾向で今ひとつポジションが落ち着かない印象があるのは、改良前と同じ。長時間ドライブをすると疲労の原因になりそう。

前席頭上空間/こぶし1つ半




 二列目の売りはベンチシートにもセパレートシートにも使えるカラクリ。ユーザーの都合に合わせて使用できるメリットはあるが、できればシート自体のつくりやサイズ、かけ心地の向上を願いたい。ま、それよりユーザーの要望はこうしたアレンジの自由度に重きが置かれているのだろう。シートベルトバックルがアレンジ中にどこかへ行ってしまわないよう、座面の動きと連動するように工夫されているのはサスガ。




 セパレート状態。

二列目頭上空間/こぶし1つ
二列目膝前空間/こぶし1つ半(前席筆者ポジション、三列目着席可能状態)

 三列目には意外と坐れる。頭上は天井ギリギリだし、膝前も支えるが空間的に圧迫感が薄いつくりのためさほど苦痛ではない。エマージェンシーにしては上等といえる空間だろう。


三列目頭上空間/頭がつかえる
三列目膝前空間/膝がつかえるがつま先は二列目シート下に収まる




 こうして畳まれていることの多いであろう三列目。




 なぜなら、立てると荷室はこうなるから。ファイブシーター+大容量ラゲッジと捉えた方が納得しやすかろう。



エンジン・トランスミッション



 スカイアクティブ2リッターガソリンエンジンは静かで滑らか。きわめて現代的なエンジンだ。トルクもはっきり改良前のエンジンより一回り太くなっており、扱いやすい。トランスミッションはロックアップ領域の広いトルコン式6段ATで、これの出来がやはり秀逸。スムーズにしてダイレクト。エンジンの良さを体感しながら無駄のない走りが可能になる。また手動シフト時のレスポンスがとても良い。積極的にダウンシフトをやりたくなる。効率の高さと走りの良さ、加えてスムーズさを兼ね備えている点で、DCTより上だし耐久信頼性に不安のあるCVTは敵じゃない。



足廻り



 マイナー前の試乗車は17インチ50のローハイトタイアを履いていて、正直マッチングに疑問を感じていたが、今回は標準の15インチ65タイア。やはりというべきかこちらのほうがいい。ステアリング操作に対するロール、ヨーの発生が自然でマイルドな印象。ましてや路面の荒れに対しても過敏にあらず突き上げもしなやかにいなす。クッションが良く軽い靴を履いた感じだ。そしてさらに踏み込んだ言い方をすれば、シートとの相性もこちらのほうがいい。17インチ版だとアシがゴツゴツしてシートのヤワさがやや浮き彫りになってしまう。



結論

 エンジン、トランスミッションが良くなるとクルマ全体の印象がグッとよくなるもので、このクルマにもそれは当てはまる。それ以外の部分の改良があまり見受けられなかった印象はあるにせよ、そこはそれ、評判の良い部分を敢えて変える必要もないという考え方もあり、それはそれで理にかなっていると思う。また今回の試乗でタイアは15インチのほうがこのクルマに合っていることも確認できた。総じてマイルドな乗り味、エンジンは気持ちよくスムーズで、快適にドライブできる。常識的によくできたファミリーカーだと思う。







 10項目採点評

ポリシー >>> 7
スタイル/インテリア >>> 7
エンジン/トランスミッション >>>10
NVH >>> 8
ドライバビリティ >>> 8
スペース >>> 8
先見性 >>> 7
社会性 >>> 7
良識度 >>> 7
バリューフォーマネー >>> 7



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試乗データ

試乗日:2013年2月22日
試乗車:プレマシー20S-SKYACTIV(メーカーOP込車両本体価格:2,310,000円)
型式:DBA-CWFFW
エンジン:PE-VPS
トランスミッション:6段AT(マニュアルモード付)
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:4585×1750×1615mm
ホイールベース:2565mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1490kg
タイア:195/65R15 91H
JC08モード:16.2km/L
ボディタイプ:5ドア・ステーションワゴン
ボディ色:メテオグレーマイカ
内装色:ブラック/ジャガード
装着されていたオプション:
    クルージングパッケージ
     自動防眩ルームミラー
     クルーズコントロール
     ステアリングシフトスイッチ
     6スピーカー
    運転席側電動スライドドア(助手席側標準装備)
    フロアマット 他




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メーカーサイト
http://www.premacy.mazda.co.jp/



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。






前田恵祐


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