「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#124 フレンチグランドツアラー


プジョー208GTi ~ 試乗インプレッション(2013.7)
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~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 プジョー208に「GTi」が追加された。オヤクソクのGTi。新しいコンパクトプジョーのホットバージョンがどんな走りを披露してくれるのかを楽しみに、試乗してきた。



エクステリア



 一見して以前試乗したアリュールと変わらないように見えて細々とした部分にGTiならではの意匠が散りばめられている。我が我がと自己主張するのではなく、さりげない衣替えにセンスの良さを感じる。フロントではグリルの模様が異なり赤の装飾が加わる。




 サイドはホイールとCピラーのバッジ。




 リアはルーフスポイラーの有無。



視界・扱いやすさ




 小径のハンドルの上からメーターを見る独特のスタイルだが、これも慣れると視線移動が少なくて見やすい。メーターは自発光タイプ。ハンドルは手動のチルトとテレスコピック、シートはラチェット式のシートリフターを備える。パワーウインドウは運転席のみワンタッチ。


 

 Aピラーは比較的太めだがミラー付近がすっきりとしていて視界は良好。




 Cピラーはやはり存在感がある。



インテリア・ラゲッジ




 赤色の素材をそこここに用いてホットバージョンを訴える。そういえば205GTiもカーペットが真っ赤だったりした。シートは例によって例のごとく、時間と共に身体とお友達になってくれる優れもの。履きなれた靴、着慣れたジャケットのよう。いつもながら素晴らしい。
前席頭上空間/こぶし1つプラスアルファ




 後席は外から見ると狭そうだが、収まってみれば広々では無いものの居心地良くスペースにも余裕がある。
後席頭上空間/手のひら二枚
後席膝前空間/こぶし1つ




 ラゲッジもこの種のものとして大きめ。207からの改善ポイントでもある。



エンジン・トランスミッション




 BMW系1.6ターボエンジンは例によって極低速域から実用トルクを持ち、アイドリングでクラッチをスムースにつなぐことが出来るほど。どの領域からも思い通りに力を引き出せる器の大きさもさることながら、踏み込んで行ったときの伸びやかな加速はさすがターボエンジンだ。6速/60キロからの加速も充分有効。刺激性はやや薄いかもしれないが、しかしホットバージョンだからといって毎日カッ飛ばすわけではない。もちろんトバせば速いのはわかっているが、普段使いで良さを享受できるこの設定を支持したい。



足廻り




 ホイールのインチがアリュールに対して1インチアップの17インチ。バネやダンパーも専用セッティングとなっており、はっきりと引き締められているが、硬すぎる印象は無い。ゴツゴツを和らげているのはくだんの出来の良いシートに拠っているところも大きいだろう。軽快なアリュールに対してやや重厚さを増しているが、タイアがより確実に路面を捉えている証拠と考えればいい。手応えのしっかりとしたステアリングもややクイックにしてあるようだ。各部品とその取り付け剛性を確保した上で正しくサスペンションを機能させているフランス車ならではの誠実さはここでも活きている。



結論

 程好いサイズ、スムーズでパワフルなエンジン、フラットなアシ。理想的なスポーツハッチでありながらその快適性はグランドツアラーとしての資質も高いはず。そこがプジョーのプジョーたる所以だ。ただ、唯一残念なのは5ドア車の設定が無いこと。本国にも無いらしい。リアにもドアがあったほうが確実に便利なのは言うまでも無い。208シリーズのトップレンジとしてスタイリングへのこだわりもあるとのことだが、この高性能、好フィーリングのクルマに、高い使い勝手もプラスされると最高なのに、と思う。






10項目採点評価

基本ポリシー >>> 8
スタイル/インテリア >>> 10
エンジン/トランスミッション >>> 10
NVH >>> 9
ドライバビリティ >>> 9
スペース >>> 8
気配り度 >>> 8
先見性 >>> 7
完成度 >>> 9
バリューフォーマネー >>> 8



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試乗データ

試乗日:2013年7月3日
試乗車:プジョー208GTi(車両本体価格:2,990,000円)
型式:ABA-A9C5F03
エンジン:ターボチャージャー付き直列4気筒
トランスミッション:6段マニュアル
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:3960×1740×1470mm
ホイールベース:2540mm
最小回転半径:5.4m
車両重量:1200kg
タイア:205/45R17
JC08モード:13.8Km/L
ボディタイプ:3ドアハッチバック
ボディ色:ビアンカ・ホワイト
内装色:ブラック・レッド/プレミアムレザー(ナッパレザー)+ファブリック
装着されていたオプション:フロアマット
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メーカーサイト

http://www.peugeot.co.jp/208-lineup/



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。





前田恵祐



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