「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#125 クロスオーバー系ハイブリッド


スバルXVハイブリッド 2.0i-L ~ 試乗インプレッション(2013.7)



~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 インプレッサのクロスオーバーモデル、XVは好調のようである。元来のデザインがしっかりしているところにオフローダーの装いをプラス。コンパクトで快活な印象を与えることに成功している。大きなクルマはもう必要としない、しかし小さすぎても困るし、個性的でもあってほしいというニーズはそれなりの年齢に至った大人の世代にはある。日産ジュークがそうであるように、このXVも大人に人気がある。そんなXVにハイブリッドが搭載されたので確かめてきた。



エクステリア



 明るく軽快な印象であること、この点に尽きる。素のインプレッサのデザインも引き締まった印象で好ましいが、そのインプレッサがトレッキングシューズを履くとこんな感じ。実際の悪路性能よりこのファッションが人気の要因になっていることは間違いない。




 コンパクトなボディに大径ホイール。適度にデフォルメされキュートな印象をつくりだしている。




 いわゆる5ドアハッチバックだが人気が高まるのは珍しい。やっと良さが認められるようになったということか。



視界・扱いやすさ



 運転席からボンネットを視認可能。ハンドルは手動のチルトとテレスコピック。このグレードのシート調整は運転席助手席とも8ウェイパワーシート。スライド、リクライニング、前後独立調整のシートリフターが電動。助手席にもリフターが備わるのは珍しい。駐車ブレーキはオーソドックスなハンドレバー。パワーウインドウは運転席のみワンタッチ。




 Aピラー付近はすっきりしており視界はいいが、ややサイドミラーが後ろ寄りすぎて、ミラー確認には首を意識的に振らなければならない。




 斜め後方視界はこんな具合。



インテリア・ラゲッジ



 前席のサイズはやや小さめで座面が沈み込む傾向があり背もたれとの硬さのバランスがイマイチ。腰の押さえがズレるので長距離では何度も姿勢を正さなければならないタイプと見える。
前席頭上空間/こぶし1つ半




 後席のアイポイントは一段高く見晴らし良好。内装の厚みや圧迫感が少なく外寸の割りに広々とした印象がある。なかなかの居心地。
後席頭上空間/手のひら2枚
後席膝前空間/こぶし1つ半




 ラゲッジルームは、通常のXVよりやや容量が減っているようで、とくにバッテリーを収める関係でフロアが高い。



エンジン・トランスミッション

 2リッターツインカムのXVのトランスミッション部にモーターをセットした、というのが大雑把な構成。どちらかというとエンジン主体のホンダIMAに近い走り方をする。極低速時にはEV走行をするがそれは渋滞時くらいにしか役に立たないと思ったほうがいい。例えばアコードのようなEVに近いハイブリッドがかなりの完成度を持って登場する昨今にあってこのシステムは先端を行くものではない。ま、無いよりはマシといったところだろう。




 言われてみれば確かに2リッターNAより一回りトルクが厚い気がするが、むしろストップアンドゴーの領域でエンジンがかかったり止まったり、その境目にショックが残り街中ではややせわしない感じがする。街中主体の試乗で燃費は9Km/L。ガソリン車に比して120Kgの重量増がハイブリッドがもたらすメリットを相殺してしまっているように思う。



足廻り



 重量増に対してやや固められたとされるアシだが、確かに水平に保とうとする力は強めだが細かな凹凸は綺麗に吸収するしダンピングも効いていてまずまずだ。ロールも少なくハンドルもクイック。軽快な外観に見合う身のこなしを披露してくれる。ブレーキは回生ブレーキが作動した時に減速Gの変化が明確にあり、効き目は充分としてもスムーズなブレーキングが難しい。



結論

 このモーターアシスト型ハイブリッドは率直言って一世代前のものだ。上述の通り、ハイブリッドにするには大きな専用バッテリーを抱え込まなければならない面もあり、重量増は避けられない。ハイブリッドがもたらす高効率と重量増はじつはけっこうシビアなせめぎ合いだったりする。XVハイブリッドは、一応ハイブリッドを出しました、という程度のもので現代の最新のハイブリッドカーのように目覚しい成果を挙げて見せるわけではない。まして街乗り領域でのドライバビリティの低さもマイナスポイントとして加算されるとなれば、あえてハイブリッドを選ぶ理由も見つけにくくなる。筆者ならガソリン車を選択するだろう。






10項目採点評価

基本ポリシー >>> 6
スタイル/インテリア >>> 8
エンジン/トランスミッション >>> 6
NVH >>> 7
ドライバビリティ >>> 6
スペース >>> 8
気配り度 >>> 8
先見性 >>> 7
完成度 >>> 6
バリューフォーマネー >>> 6



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試乗データ

試乗日:2013年7月8日
試乗車:スバル XVハイブリッド 2.0i-L(車両本体価格:2,677,500円・OP別)
型式:DAA-GPE
エンジン:FB20+MA1
トランスミッション:CVT(リニアトロニック)
駆動方式:AWD
全長×全幅×全高:4450×1780×1550mm
ホイールベース:2640mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1510kg
タイア:225/55R17
JC08モード:20.0Km/L
ボディタイプ:5ドアハッチバック
ボディ色:プラズマグリーン・パール
内装色:シルバーアルカンターラ+トリコット
装着されていたオプション:
        フロアマット
        アクリルバイザー



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メーカーサイト

http://www.subaru.jp/xv/hv/



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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をしてよくお確かめください。





前田恵祐



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