「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#135 強力!ディーゼルクルーザー


マツダ アクセラスポーツ XD 6EC-AT 試乗インプレッション (2014.3)




~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 アクセラのバリエーションは多彩だ。下は1.5リッター自然吸気から上は2.2リッターディーゼルまでのワイドレンジ。そもそも車体が大きくなったというのもあるが、マツダにおいてこのクルマが担う役割はかなり大きなものになっているようだ。今回はその中でも最上級モデルとなるXDに試乗し、ハイスペックモデルの力のほどをたしかめてきた。



エクステリア



 抑揚に富みボリウム感のある筋肉質なデザイン。このXDにはグリルに赤いスリッドが入っている。つまりハイエンドモデルの証。ただの赤、情熱の赤、だけでなく、クリーンディーゼルで環境にも優しい赤であるところがタダモノではないところ。




 以前から述べているように、全長で5センチ、全幅でもせめて5センチ小さくまとまっていればなお魅力的なデザインだったのにと思う。




 左右出しのデュアルエキゾースト。後ろから見ると、このグレードならではの特徴があまりない。ハイエンドモデルにしてはちょっとおとなしいかな。



視界・扱いやすさ



 センターディスプレイ&コマンダーコントロール、Boseサウンド標準装備。ハンドルはチルト、テレスコピックを手動調整。運転席6ウェイパワーシート。パワーウインドウは運転席のみワンタッチ。このグレードはセンターマウントのアナログタコメーターにデジタル速度計。おまけにヘッドアップディスプレイも備える。このヘッドアップディスプレイが絶妙に視野に入る位置にある。ハンドルのスイッチはたくさんあって覚え切れないが、パドルシフトは遂に左右-+の方式になった。




 Aピラー内張りがフロントガラスに映りこむ。




 リアドア、テールゲートのガラスともに転地に薄く、Cピラーも太め。そこで、というか、リアビークルモニターがお役に立ちます、というわけか。



インテリア・ラゲッジ



 黒が基本。このグレードはラックススエードとレザーのコンビネーション。一番上のモデルならこれに総革張りがあってもいいかなと思う。赤いステッチなど目立たぬが気の効いた演出。MSアクセラの時代は演出過剰なところもあったが、これは落ち着いていてなかなかよろしい。




 電動ガラスサンルーフ標準装備。前席シートは硬めだがそれほど拘束感は強くなく、それでいてガッシリと身体をサポートしてくれる安心感あり。CX-5のシートより進歩している。

・前席頭上空間/手のひら2枚




 バックレストを立てた「きちんとした」姿勢で座らせる後席。サイズも不足無く、しっかりお金がかかっている印象。前後方向はほどほどだが、横方向の広さを感じる。天井は低いが窮屈感はあまりない。

・後席頭上空間/手のひら1枚
・後席膝前空間/こぶし1つ




 こちらは縦方向にスペースがあるラゲッジ。両サイドをもうすこしきっちりえぐってあげればなおユースフル。それでも最近のハッチバック車としては稼いでいるほう。まぁ車体が大きいなら当然か。



エンジン・トランスミッション

 個人的にこの2.2リッターディーゼルエンジンが嫌いではない。ディーゼルにしては吹け上がりもスムーズだし振動も少ない。エンジン音はたしかにガナっているが、それ以外の部分ではハイパワーエンジンとして資質は高いと思う。




 この比較的コンパクトな車体との組み合わせになるとどうかといえば、以前の2.3リッターガソリンターボより下からいつでも馬力を取り出せるし、いうまでもなくオートマとの相性も抜群にいい。だから当たり前のようにとても速く、スポーティ。馬力の貯金を持ちながら行く安心感もまた格別で、これでもう一歩ガナりが収まってくれれば長距離クルーザーとしてもイチオシできる。



足廻り

 基本的にアクセラの足廻りと車体は剛性感が高く、また凹凸を巧く吸収し姿勢をフラットに保ってくれる。硬いが路面へのアタリはソフトで、そんなあたりが最近のBMWのトレンドとも一致する。つまるところ、今ある国産車の中でもっとも欧州車に近いものを持っているといっていい。




 XDは18インチを履く。もちろん以前乗った15Sよりアタリは硬めになるが気になるほどではない。インチアップと引き換えになるものがとても少ないといった印象。今までのマツダ車では引き換えになるものが多くて困ることもあったが、このクルマはその点、克服している。ハンドルに伝わる情報も豊富でダイレクトな操舵感。ブレーキもダイレクトで効き味もいい。



結論

 スカイアクティブテクノロジーを掲げてマツダ車は総じて一歩といわず二歩三歩と進歩している。シャシ剛性やそれに紐づく振動や音の処理、エンジンとのバランスなど、いかにも完成度の高いクルマになっている。このアクセラスポーツXDはその中でもハイパワーハイエンドモデルとして資質が高く、闇雲に速さだけを追求するのではなく、全体のレベルを一段高く設えているというあたりが大人っぽい。かつてのMSアクセラでは飽き足らなかった大人のユーザーも納得するハイスピードディーゼルクルーザーといえそうだ。







10項目採点評価

基本ポリシー >>> 8
スタイル・インテリア >>> 7
エンジン・トランスミッション >>> 8
NVH >>> 9
ドライバビリティ >>> 9
スペース >>> 7
気配り度 >>> 7
先見性 >>> 8
完成度 >>> 9
バリューフォーマネー >>> 8





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試乗データ
試乗日:2014年3月3日
試乗車:マツダ アクセラスポーツ XD(車輌本体価格:2,982,000円)
型式:LDA-BM2FS
エンジン:SH-VPTR(2.2リッター直列4気筒DOHC16バルブ、直噴ターボディーゼル)
トランスミッション:6EC-AT
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:4460×1795×1470mm
ホイールベース:2700mm
最小回転半径:5.3m
車輌重量:1450kg
タイア:215/45R18 89W
JC08モード燃費:19.6km/L
ボディタイプ:5ドアハッチバック
ボディ色:ジェットブラックマイカ
内装色:ブラック/ラックススエード&レザー
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メーカーサイト

http://www.axela.mazda.co.jp/






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 協力店/マツダオートザム旭

http://www.mazda-autozamasahi.com/






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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある仕様や評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をして、よくお確かめください。







前田恵祐



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