「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

#136 その疑問にお答えしよう


マツダ アクセラ HYBRID-S L Package 試乗インプレッション (2014.3)



~ 試乗記の読み方 ~

 この試乗記は筆者による個人的な印象記に過ぎず、ここに記された内容は必ずしも読者が実車から抱く感想と一致しない場合があります。人間にはそうした個人差、個体差があるものなのです。それが俗に言う個性であり多様性と言い換えてもいい。故にこの試乗記を鵜呑みにしてはいけません。車両購入の際には必ず購入者自ら実車に触れて検証と確認を怠らず、購入者が主体性を持って車種選定の判断を行うことが原則です。したがって・・・

買うときには自分で試乗して確かめる
筆者の言うことに左右されない
自分がいいと思ったものを購入する

・・・これらのことは最低限です。当たり前のことですが、それができない人が多いようです。この試乗記は指示書でも教科書でもバイヤーズガイドでもなく、購入者に試乗の手間を省かせる目的のものではありません。だとしたら何者であるかというと、クルマを「検証する手法」の提示をしているに過ぎません。しかし、その検証の手法、いわゆるモノサシというものがかなりブレているのが今の世の中、今のユーザーのように筆者には見受けられます。そこで、「私ならこのように確かめる」という意味合いでこのような記事の掲出を行っているもの、とご認識いただきたいと思う次第です。


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 新型アクセラにはガソリン、ディーゼルの他にハイブリッドも用意されている。1.5リッターガソリンから2.2リッター強力なクリーンディーゼル、そしてこのハイブリッドと、大変なバリエーションだが、このハイブリッドシステムはトヨタの技術供与により成立したものだ。



エクステリア



 この角度から見るとハッチバックと区別がつかないが、これはノッチバックセダン。セダンにハイブリッドが積まれている理由はおそらくやバッテリーなどの搭載「可能」位置に拠っているのだと思う。プリウスはハッチバックで成立しているのに、やや不可解。




 ハッチバックは力感を感じるがこちらはやや伸びやか。




 ハイブリッドであるアピールはリアの小さなエンブレムのみ。



 視界・扱いやすさ



 センターディスプレイとコマンダーコントロール標準、ヘッドアップディスプレイもまたしかり。Boseサウンドはオプション。メーターパネル中央に速度計。ハンドルはチルトとテレスコピックを手動調整。運転席は6ウェイパワーシート。シートヒーターも備える。パワーウインドウは運転席のみワンタッチ。シフトレバーはプリウス等と同じロジックだが、駐車ブレーキはハンドレバー。




 Aピラーはフロントガラスに映りこむ。色を変えるだけでも印象は異なるだろう。




 やや寝かされたリアガラスに白いインテリアが映りこむ。Cピラードア側はがんばってえぐった。ハッチバックよりCピラーは細いので実視界は稼げている。



 インテリア・ラゲッジ



 L Packageはレザーインテリア標準。白い革は汚れやすく、またあまりゴシゴシやっても色が落ちやすいという面もあるのでご注意あれ。マツダお得意のちょっと枯れた感じのタン色などあったらいいのにと思う。




 革張りになるとなおのこと、坐り心地はBMW的。形状も似ているような気がする。しかしいずれにしてもシートの作りが良くなることは歓迎。6ウェイパワーシートは座面前端の高さ調整はできないものの、最も低くしてごらんの後傾角。

・前席頭上空間/こぶし1つ




 後席はハッチバックよりさらにシートの作りがよく、サイズも充分。やはり前後方向より横方向の余裕を感じる。

・後席頭上空間/手のひら1枚
・後席膝前空間/こぶし1つ




 キャビンとトランクの隔壁部にハイブリッドバッテリーが鎮座。どうして床下に収められなかったかな。そこまで技術供与してくれなかったのかな・・・などなど。また、こうした場合のために、トランクのヒンジはパンタグラフ式にしておきましょう。



 エンジン・トランスミッション

 先にも述べたように、そもそも借り物競争。ましてやコンプリートではなく、自前のエンジンを組み合わせてうまく作動するんだろうか、という疑問は持って臨んだ。ところがだ。




 結論から先に言ってしまうと完成度高し。EV走行とエンジン走行の切れ目が耳でしかわからない、というのは褒め言葉。トヨタのハイブリッドよりずっとそのあたりは洗練されている。これにはチューニングもさることながら、エンジンそのものの良さが活きているように思う。このシステムの欲するトルク特性にドンピシャ合わさった、あるいは合わせられた結果、継ぎ目のわからないシームレスな走りの実現に寄与していると思うし、またエンジンそのものが静かでスムーズだからそれもまたしかりという気がする。いずれにしてもなかなかどうして満足の仕上がり。



 足廻り



 ハイブリッドカーやエコカーは燃費を重視した、つまるところ走り味は後回しにされた足廻りをもつ傾向にある。このクルマもそうなのではないかと、あるいはそうであろうと、高を括って臨んだのは間違いだった。しっかりマツダ車をしている。ハンドルはガッシリとした手応えをよこすし、操舵感もダイレクト。足廻りはピシッと引き締まっていて他のアクセラと変わらない。あまりに硬派だったのでミシュランでも履いているかと思って確認すると、タイアはBSエコピアだった。



 結論

 確かに借り物競争だったがじつにうまくまとめていると思った。むしろエンジンのチューニングはシステムにドンピシャでそのあたりはトヨタの上をいっているとさえ言えるし、ハンドル、足廻りなど、走りの部分はいつものマツダ車そのものだ。燃費に耳を傾けすぎてイビツな乗り物が多い昨今、あくまでも自らのポリシーを貫いて、ドライバビリティには一切妥協をしないという姿勢を崩さないあたりはお見事。価格帯はプリウスとオーバーラップしており、走り味にこだわりのあるユーザーにはひとつ有力な選択肢が増えたということになりそうだ。







 10項目採点評価

ポリシー >>> 10
スタイル・インテリア >>> 7
エンジン・トランスミッション >>> 9
NVH >>> 9
ドライバビリティ >>> 9
スペース >>> 7
気配り度 >>> 7
先見性 >>> 8
完成度 >>> 9
バリューフォーマネー >>> 9




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 試乗データ

試乗日:2014年3月3日
試乗車:マツダ アクセラHYBRID-S L Package(車輌本体価格:2,700,000円)
型式:DAA-BYEFP
エンジン:PE-VPH
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:FF
全長×全幅×全高:4580×1795×1455mm
ホイールベース:2700mm
車輌重量:1390kg
最小回転半径5.3m
タイア:205/60R16 92V(BSエコピア)
JC08モード燃費:30.8km/L
ボディタイプ:4ドアセダン
ボディ色:スノーフレイクパールホワイトマイカ(OP/31,500円)
内装色:パーフォレーションレザー/オフホワイト




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 メーカーサイト

http://www.axela.mazda.co.jp/






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 協力店/マツダオートザム旭

http://www.mazda-autozamasahi.com/




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ご留意ください
この試乗記は貴方の試乗を代行するものではありません。
感じ方や考え方には個人差があります。
また、製品は予告なく改良される場合があり、
文中にある仕様や評価がそのまま当てはまらない場合もあります。
購入前にはぜひご自分で試乗をして、よくお確かめください。










前田恵祐



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