「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

クルマとは・・・



ドライビングの本質(2013.4)

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 クルマとは、1tや2tの鉄なりアルミなりの塊が秒速数十メートルという速度で移動する、途方もない質量を持った物体である。生身の人間がまともにとっかかったとて御せる代物でないはずが、それができるような仕組み仕掛けを施されている製品であると言うことを知るべきだ。


 ハンドルの重さ、ロール、ダイブ、その他クルマや人にかかるGは即ち遠心力や重力であり、この地球上でそれら摂理に抗い高速移動していることの代償であることを知るべきだ。


 故に私はハンドルを始めとした操作系をいたずらに軽くすることに反対である。地球上に重力、遠心力の法則があることを忘れさせる行為に他ならない。クルマにおける快適とはまるで自宅の居間でくつろぐ快適とは異なることを知るべきだ。


 ひとたび事故を起こし、乗員が投げ出されたりどこかに身体を打ち付けたりするのは、それまで目に見えていなかった速度とそれに伴う質量が露呈する瞬間である。どんなに安全装置を施したクルマにあっても速度が発生したクルマの中で事故に遭えばイタい目に遭うのだということを知るべきだ。


 しかし。


 ドライビングの本質とは本来そんな地球上の摂理に抗いながらもそれらをうまく御して、高速かつ安全に移動をまっとう成さしめる喜びにある。自動運転や自動ブレーキのようなシステムを私は否定する。なぜなら、ドライビングとは、人にしかできない知能的行為だからである。それを人が放棄したらクルマの大原則が根幹から音を立てて崩れてしまう。





前田恵祐



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