「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGですが、ここに記されているレポートは鵜呑みにせず、ご自身で何事も検証してください。自己検証が大事だ、と言い続けたいブログなのです。 キミたちはもっと利口にならなければ、利口になろうと思わなければならない!

行儀の悪いクルマ

ダイハツ タントのCM評...(2013.4)
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 子供の頃、遊んではいけない場所で遊んでいると叱られた。場にそぐわないことをすると「行儀が悪い」と窘められた。このクルマのCMを見ているとこの「行儀」という言葉がいかに廃れているかがわかる。




 クルマは部屋ではない。先日も書いたようにクルマは大変な質量を持って秒速数十メートルでカッ飛んでいる危険な乗り物だ。それを危険たらしめない工夫や施策、叡智を施して安全は保たれているが、それだけでは足りない。使う側が危険を良く理解しなければ本来的な安全な高速移動は成しえない。




 無論、このCMは子供部屋のままタントを走らせてもいいとは一言も言っていない。CM上の演出だとも小さく書いてある。しかし、こいつはクルマ本来の使用目的から大幅に逸脱してはいまいか。何度も言うが、クルマは充分な危険意識を持ってスピードを御し、意思を持って高速移動するための道具である。止まっている間、どう使おうが勝手ではあるし目くじらを立てるべきことでもないかもしれないが、しかし、演出とはいえあまりに場違いだし私はじつに「行儀の悪い」CMだと感じた。まして一家の主の書斎が便所だなどと、悪ふざけも度が過ぎている。




 クルマはクルマであり、居間は居間であり、子供部屋は子供部屋である。そして便所は便所だ。こうした分別のない世の中になってしまったのかいなと、まるでジジイのように嘆かわしい筆者である。つまりタントとは分別のなく、行儀のわるいクルマだということだ。











前田恵祐



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