「新車試乗インプレッション」と「自動車批評」を主とするBLOGです。かなり不定期な更新間隔。

あの頃の日産が良かった理由~序文


 ここ何年もの間、僕は個人的に自動車業界に対してフラストレーションが溜まりっぱなしである。バブルの時代を経て過剰なコストダウンに走り、合理化に次ぐ合理化、採算最重要視の姿勢でクルマ作りを行なっている姿に往年の輝きはない。そんな想いの中、例えばバブル時代、というより、その手前からの日産自動車が、凋落の一途をたどっていた中でなにをきっかけに自分たちの「クルマ創り」を取り戻し、輝かしい名声を得るに至ったのかを、いささか駆け足にはなるがいくつかの点を線で結ぶように追いかけて見たいと考え、このシリーズを思い立った。

拍手[9回]

エンジンがイイというだけで・・・GF-RA3型ホンダ・オデッセイ


「こんど、オデッセイにしようと思うんだよね」


 結婚し子供も出来た知人の期待感にあふれた表情に対して僕はというとまったくこの話しに乗り気でなかった。ミニバンという車型にまったく期待感が持てなかったからだ。その理由は、多座席を得た代わりに動力性能や運動性能、また走る楽しみのようなものを失っていると思われたからだった・・・

拍手[12回]

剛性感の意味を知る~B12型日産サニー


 剛性感という言葉が盛んに書かれ語られるようになったのは1980年代中盤あたりからだったと思う。クルマの車体はよりしっかりした感覚を有していたほうが安心感が高く、また車両の安定性や操縦性にも寄与するといった意味で、剛性は高い方がよりよいとされていた。それを人間の身体が五感で感じ取る印象のことを「剛性感」と言った。その真意とはどこにあるのかイマイチ判然とせずどこか抽象的な表現に思えたものだが、僕は31年前、このクルマでその意味を知った気がする・・・


拍手[17回]